先日40代半ばのとてもお綺麗な女性Aさんがご入会になりました。ハッとするほどの美人さんですが、笑顔や会話はとても気さく、裕福なご家庭でお育ちになられていても、決しておごることなく感覚は極めて庶民派。30代で一度ご結婚されていて、痛みや傷ついたご経験もお持ちです。
Aさんは40代半ばです。「20代30代の頃は子どもが欲しいと願っていましたが、今はもう子どものいない人生を選択します」とおっしゃってのご入会でした。笑顔でさらりとおっしゃっていましたが、女性にとってこの決断はとても大きなものだったと思います。たくさんの経験と悩みを経験したからこそのこの清々しさ。容姿だけでなく気持ちもステキな女性だなと感じました。
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結婚10年後に想像もしていなかった景色が見えた、というご結婚のストーリー
ある仲人さんとそのご成婚者さんから聞いた話です。
45歳のT子さんがご入会され4歳年上の男性とご成婚になりました。お相手の男性は奥様とは死別、その時大学生の男の子と高校生の女の子のお子さまがいらしたそうです。T子さんは専門職の仕事もあり年収もしっかりある45歳の女性です。わざわざ奥様と死別された、多感な年齢のお子さんをもつ男性と結婚しなくても他にもご縁はたくさんありそう、そして実際にお見合いはたくさんあったそうです。
Ｔ子さんも初めその男性を紹介をいただいた時は、さすがに躊躇されました。婚活女性にとって、奥様と死別された男性というのは、「奥様の良いイメージをもたれているプレッシャーがあるので心配」とみなさんおっしゃいます。そのお気持ちはとてもよく分かります。
そのお仲人さんはとても熱心な仲人さんですので、お相手男性のお人柄もよく調べて聞いていたのでしょう。なかなか躊躇して承諾しないT子さんに、タイミングを見てはお勧めしていたそうです。45歳の女性の婚活というのは、ご成婚まで向かうのは本当に難しいのが現状です。美人で聡明なT子さんもご多分に漏れずそうだったようで、良い方になかなか巡り会わず婚活は苦戦されていました。婚活開始して半年ほど経ったころ、お仲人さんから再度その男性をお勧めされ、「一度くらい気軽に会ってみようかな」と思えたそうです。
そしてお見合いで会ってみると、とても素敵な男性だったので、すっかり意気投合し交際も順調に進みました。やはり、一度ご結婚されてご家庭を持ったことのある男性、子育てをしていたという責任感、奥様の死別という悲しみを経験された男性は「人生の深さ」が違うのでしょう。
ただT子さんもその男性のことは「信頼できるし尊敬できるのでぜひ結婚に進みたい」とは願いながら、＜多感なお子さんのお母さんになる自信＞がなく躊躇されていたそうです。子どもを産んだことも、子育てをしたこともない女性が、いきなり大学生と高校生の母になるなんて、普通は考えられないですよね。普通でしたら「諦めて」しまうところなのでしょうが、お仲人さんの熱心な勧めと、何より男性の誠実なアプローチで、ご結婚を決意されたそうです。男性から「お母さんになってくれなくてもいい。お姉さんとして接してくれたらいい」という言葉に背中を押されたと言っていました。
実際、お子さまたちと会うとフレンドリーで賢いお子さんたちだったので、不安は吹き飛び、反対に「大学生の男の子、高校生の女の子と話す機会なんてないのでとても楽しく新鮮で、そのうち恋の相談なんかも乗ったりして、親でもなく、でも他人ではないその関係が心地よく幸せでした」とおっしゃっていたそうです。10年後、大学生だった男の子が結婚し、赤ちゃんが生まれたそうです。「おばあちゃん」として赤ちゃんを抱っこしてお宮参りに行ってお祝いをして、記念写真を撮っているうちにそうしている自分が不思議で自然と涙があふれてきた、と言っていました。
45歳で婚活するときは「もう子どもは授からない」と諦めての婚活でした。でも、結婚してみたら10年後に孫を抱いていました。結婚って不思議ですね、こんなに幸せで思ってもみない景色が見えました、と。
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このエピソードは私の宝物です。
私が結婚相談所を開業したての頃に、あるベテランの仲人さんから「マッチングしかしない結婚相談所になってはいけないのよ。仲人はその人一人一人の背景に合ったお相手をつなぎ、結婚した二人にストーリーをつけるのが仕事」と言われた言葉が私の結婚相談所運営の大きな指針になっているのですが、まさにこのエピソードはそれを体現しています。
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このエピソードをA子さんがご入会面談にいらした時にもお話ししました。
A子さんにお子さんのいる男性をお勧めする、ということではなく、「結婚というものは思ってもいない景色に出会える素敵なこと」ということをお伝えしたくてお話しさせていただきました。
実は40代の結婚は、とても難しいと言われています。20代や30代の時と違い、キュンキュンときめいたりしません（惚れホルモンの脳内ドーパミンがゼロになっているので）女性は綺麗にしていているので若く見えますが、でもおばさんの40代、お相手も40代50代のおじさんです。婚活では年齢が大きな選択の基準（お相手からの基準）になってしまいますので、見た目は40代に見えなくても、気持ちは20代30代でも、「選ばれない」のです。女性だけではなく男性もです。
40代の方は、後半の人生に差し掛かっているのです。後半の人生を誠実で優しいパートナーと、安心な心地の良い生活を送ってみるというのはとても素敵ですよね。そして誰かと生活するのって、味わい深くてととても楽しいですよ。新しい発見がいっぱいで、見たこともないような景色が見えると思います。
お相手の年収、お相手の学歴、お相手の婚歴、お相手のお住まいを、ご縁のないまま何年もずっと同じ基準で気にしていたら、向こう何年もずっとご縁はないでしょう。
年収は二人合わせていくらあればいいでしょう。子どもがいなければ学費もかからない、家だって二人なら駅前の2ＬＤＫで十分。老後は仲良く居心地の良い介護付き老人ホームに入ったら便利で安心。学歴よりも人生の深さがその人の賢さと人柄になる年齢です。お互いに初婚にこだわる年齢ではないはずです（離婚だって人生経験）少し離れた場所に住んでいるお相手ならば、真ん中にマンション借りて週末婚だっていいじゃない。
人生は考え方次第でいくらだって幸せになれます。
川崎市・武蔵小杉の結婚相談所クキマリアージュ
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