男性の優しさはそこじゃない
ミキコさん(32歳)は小柄で声もかわいらしくコロコロよく笑う女性です。先日、そんな彼女が6か月の交際を経て、突然別れを告げられました。
お相手は都内勤務で年収800万の37歳の大人の男性です。昨年の11月末にお見合いした時、ミキコさんは彼にひとめぼれ。「とっても素敵な人でした♡」と声もテンション高く私に電話がありました。3回目のデートで手もつないでミキコさんはもう恋する乙女、目がハートでいらっしゃいました。
ミキコさんは真剣交際も結婚する気も満々でしたが、彼の方がなかなか前に進もうとしない感じ・・先方のカウンセラーさんも「申し訳ありません、全然連絡つかなくて・・」とか「決断できなくて申し訳ありません」とか、そんなお返事でした。
ミキコさんから交際の状況や彼とのデートの内容をうかがうと、なんとなくおや?大丈夫か?彼女は大切にされているのか?と懸念点がてんこ盛り。
- お誕生日デートを仕事が忙しいとキャンセルされたり
- 誕生日プレゼントの用意もなかったり
- デートはいつも彼の都合を優先
- 結婚生活の住まいも家事も彼の都合を優先するばかり
- 自分の親の心配はするのに彼女の親のことはそっちのけ
とかいろいろ・・
ミキコさんに「私個人の感覚では、良いご縁ではないように思うのだけれど」と単刀直入にお伝えしました。ミキコさんはそれでも、「とても優しい人なんです」とおっしゃるので「どういうところに優しさを感じますか?」
とうかがうと・・・
優しい言葉をかけてくれる
ごめんね、とすぐ謝ってくれる
段差があったらスマートに手を貸してくれる
上手にエスコートしてくれる
と、そういうところの優しさにキュンとときめいているようでした。
それはとっても素敵なのですけどね、でもそれだけでは本物の優しさではないかもしれないですね。そう、ミキコさんは恋愛経験のない女性でしたので男性の嫌な部分、本当の男性の優しさを知らないようでした。
男性の優しさは言葉じゃない
恋愛経験が少なく、学校や職場で男性との関わりが少ない女性にありがちなのですが、男性の優しさを間違えてしまうことがあります。
私はいつも交際中の女性会員さんに「大切にされてる?」とうかがっています。女性が安心して結婚生活が送れ子どもを産むことができるのは、夫に大切にされて守ってもらえるという感覚が大事なのですね。太古の昔、村の外の獣や敵から守ってくれる男がいて、女は子どもを産み育てられました。
現代社会でどんなに女性が強くなったとは言え、夫が守ってくれなければ子どもは産めません。今でこそ襲ってくる獣も敵もいませんが、でもやっぱり「大切にしてくれる=守ってくれる」という感覚は本能レベルで最重要です。
そしてそれは男性の言葉ではなく行動で感じることがとても大事です。
どんなにたくさん「好きだよ」とか「かわいいね」とか言われたって、獣や敵から守ってくれる行動がなければ、自分も子どもも命にかかわりますしね。
- 仕事で疲れていても時間を作ってくれる
- 私が喜ぶことを一生懸命考えて行動してくれる
- 私のまわりの人も大切に考えて行動してくれる
現代ではそういうことが行動です。
言葉は簡単ですが、行動は難しい。
男性の優しさは、行動があってはじめて本物です。
恋愛初心者の女性は、ついつい甘い言葉や優しい言葉にほろりとなって、そして、ついついそういう男性に恋してしまうのです。恋は盲目とはよく言ったもので、ミキコさんも「恋」という魔法で本当の彼の姿が見えていないように思いました。
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私(仲人)の仕事はなんでしょう。末永く幸せになれるご縁を結ぶのが私の使命、と思ってこの仕事をしていますが、一方で会員さんの決断を応援するのも私の仕事です。ミキコさんとは何度もお話ししましたが、彼と結婚したい!というミキコさんの強いお気持ちがあったので、それならば応援しましょう!と決めました。
ところがそんな中・・・
突然の交際終了!なぜ!?
6か月という長い交際でしたがデートも順調でしたのでそろそろプロポーズかしら、と誰もが思っていた矢先、突然交際終了に!!
理由はここでは控えさせていただきますが、仲人の私が言うのもなんですが、まったくもってたいしたことないことでした。ミキコさんには何の落ち度もなく、言ってしまえばこじつけくらいに思える理由でした。
彼はなぜそんな理由で別れを告げたのでしょうか。
遡れば、はじめから彼は優柔不断なところのある男性でした。大事なことは先延ばし、ちょっと困難があると先延ばし、そういう彼なのは分かっていても、優しいしかっこいいし、結婚したら変わるから大丈夫(私が変えてみせる)と思っていたミキコさん。
そうなんですね、彼はたぶん結婚という決断を先延ばし、交際終了の決断も先延ばし6か月でやっと「期限というルール」に追い詰められて交際終了の決断をしたのでないかしら。
それからやっぱり最大の理由は「彼女のことをそれほど愛していなかった」ということでしょう。とても辛い事実ですが、それは仕方がないことです。結婚は自分が好きなだけではダメ、二人の気持ちが揃ってこそ、そしてご縁のある人とするようにできているのですね。
大失恋!泣いて泣いて、そして泣いて、涙の最出発
交際終了のことを聞き、当然のことながらかなりショックで大泣きされたミキコさんでした。
「久喜さんが言っていた通り、優しいと思っていたけれど最後のデートは信じられないくらい冷たい人でした。あれが彼の本性だったのですね」とおっしゃって、それでも「私、落ち込んでなんかいられませんよね!」と見事立ち直られて最出発です。
6か月という交際期間は婚活女性にとってはとても長く、大事な時間を費やすことになりましたが、ミキコさんは人生のとても重要な良い経験をされてひと皮むけた素敵な女性になられたと思います。そしてミキコさんのように人を好きになることができるのはとても素敵なことですね。
必ず良いお相手見つけましょう、ミキコさんなら最高の最愛のベストパートナー見つかりますよ!
川崎市・武蔵小杉の結婚相談所クキマリアージュ