
ワリカン男ありえない
婚活ではデート代のワリカンが良いか悪いか、がよく話題になりますね。
- ワリカン男、ありえない
- ワリカン男、ケチ
- ワリカン男、女性は大事にされていない
- ワリカン男、男女平等とか言って結婚して子どもが生まれてもお金ださない
- ワリカン男、モテない
- ワリカン男、
と、ワリカン男性にはネガティブなイメージが多いようです。実際、結婚相談所のワリカン男性はどうなのでしょうか。実際のエピソードを書きましたので考えてみたいと思います。
【実録】ワリカン男たちの末路
事例1:年収900万、タワマンに住んでいるのにワリカンKさんの末路
背が高くイケメンで年収も高いKさん(37歳)お店選びも上手でコミュ力も抜群。友人も多くお酒もたしなみ社交的。女性の扱いもスマートでLINEの返信も素早く感じよく、非の打ちどころのない男性でした。
彼女はそんなスマートなKさんにお見合いからひとめぼれ、そしてお見合いから2週間で真剣交際という、スピード感がありました。
真剣交際に入り、彼のマンションでデートしました。都内の一等地にあるデザイナーズマンションですので彼女はさらにうっとりとKさんとの結婚生活を夢見るようになりました。でも仲良く楽しくデートしているようにみえた彼女でしたが、いつもデートの報告には
「8歳も年上なのに、年収も自分の倍なのに、なんでごちそうしてくれないのかモヤモヤします」「あんまり言いたくないですけど、彼はお酒も飲み私は飲まないのにワリカンなんですよ」というモヤモヤした気持ちがありましたが「でもそんなことは気にしないようにします!」と素敵な部分の彼だけを見て、嫌な部分の彼はあえて目をつぶり見ないようにしていました。
勢いだけで交際を進め、好きだけれど彼の気になる部分には見て見ぬふりをしている彼女でしたので、いったん地に足付けていただくためにも「FPさん」交えて結婚後の家計の相談をしていただきました。
すると、全く貯金のないKさんでした。あの都内一等地のマンションも投資用と言いながら全くローンを払っておらず、さらに衝撃なのは何とかなるでしょ、とまったく気にしていないKさん。おおらかな性格が魅力でしたが、「あれ?もしやおおらかなのではなく未来を何も考えてないの?」と一抹の不安を感じ始めた彼女。
そんな矢先、決定的だったのは、デートで行った植物園の入場券を買う時のこと。
先にチケットを買った彼が「入場券一枚」と言って1,000円の入場券を一枚だけ買って先に行ってしまったそうです。その瞬間、彼女の心がガタガタと崩れ、優しいと思っていた彼の行動すべてが薄っぺらく感じだしどうしようもなく悲しくなってしまいました。
LINEでは「好き」と言ってくれるけれど、行動では示してくれない
結婚したいと言いながら、具体的な行動はしてくれない
手をつないだり肩を組んだりしてくるけれど、ごちそうはしてくれない
今まで私は何をみていたの!?今まで私は彼のどこが好きだったの!?とそれまで彼に恋をしていた自分が不思議なくらい、あっという間に恋心が冷め、交際終了のご連絡となりました。
事例2:年収も容姿もコミュ力も優しさも全て完璧なのにワリカンMさんの末路
34歳都内会社員の彼(Mさん)とお見合いした彼女(30歳)Mさんは穏やかな話し方と紳士的な振る舞いが素敵で、また趣味の映画、スポーツの話でお見合いが盛り上がり交際になったふたり、何一つ嫌なところがなく誠実な彼にどんどん惹かれていく彼女でしたが、唯一気になることが「ワリカンデート」だったそうです。
彼女はお母さんにそのことを話すと「そんなのありえない、私は嫌だけどね」と一蹴されます。彼女は「ワリカン男って駄目なんだ・・」と落ち込みますが、それでも彼女は諦めず、結婚している友人に聞きにまわったそうです。すると友人の話から意外なことが分かりました。
- 交際中、デート代すべてを払ってくれていた男性と結婚した友人が、結婚後とても仲が悪くなっていた(離婚寸前)理由はお金にだらしなく家事も育児もしない旦那さんになっていたそうです。
- 反対に、節約デートでワリカンデートだった彼と結婚した友人は、共稼ぎではあるけれど、家計の多くは彼が持ち、家事も育児も協力的で相変わらず優しいだんなさんで、温かな家庭を築いていたそうです。
その後も彼女は、さんざん悩んで、さんざんごちそうしてくれる男性とお見合いしたりさんざん交際したりしたけれど、Mさんに勝る男性はいないという結論にたどり着きご結婚を決めました。
プロポーズではとっても素敵なティファニーの指輪をいただき、とっても素敵なレストランでプロポーズいただき「今思えば、おごって欲しいとかワリカンがどうのとか言っている自分がアホらしいですね」と少し前の自分を振り返るくらい大満足の大納得でご結婚されました。
事例3:世帯年収2,400万のパワーカップルの意外な末路
39歳女性と40歳男性 お互いに年収1,000万円越えのパワーカップルさんの場合です。
お見合いで意気投合した二人、彼も彼女も多趣味で話題も多く、仕事も忙しいけれどやりがいもある仕事をされていてまさにパワーカップルさん。彼は三軒茶屋に住み、グルメでゴルフもこなすおしゃれな男性でした。
お互いに年収はありますので、デート代はどちらが出すとか出してもらうとかはあまり気にせず、どちらかというと対等な関係性でした。
デートを重ねハリーウィンストンの婚約指輪もいただいて、夜景の見えるレストランで素敵なプロポーズもいただいて
さて、いざ結婚生活の準備が始まりますと・・・・
あれ?彼にお金がない??
結婚にはお金がかかります。引っ越し(敷金礼金)家電、結婚式、などなど
年収1000万超えの彼でしたし趣味もデートコースも羽振りよくふるまっていましたので、当然結婚準備の資金くらいはあるだろうと思っていましたが、ふたを開けるとどうやら結婚に入用なお金がほとんどなさそうでした。
ある日彼女が事務所にやってきて
「久喜さん、彼どうやらあまり貯金がないみたいで・・」とご相談いただきました。
聞きますと「借金はないけれど、節約志向が全くなく、家賃の高い都内の駅近一等地に住み、食事は毎朝スタバでモーニング、昼は会社のそばのホテルや老舗レストラン、夜も外食。趣味のゴルフや登山や釣りも誘われれば道具を揃えてすぐに出向き、部屋の掃除は外注していたそうで、そういうことでお金を使ってしまっていたそうです」とのことでした。
一方彼女は、年収が高いのに、昼はお弁当を手作りし、洋服も見てすぐ買わずよく吟味してから買い、多趣味な女性でしたが道具類は丁寧に何年も使い、休みの日の一日は家事や作り置きをする、という生活をされていますので当然貯蓄もしっかりしています。
彼女はお金のない彼に一瞬たじろいだものの、「いい人には変わりないから結婚します!」とご結婚されました。
そんなお二人でしたが今はどうしているかと言うと・・・かわいいわんぱくな男の子が生まれ、二人で協力して保育園の送り迎えや家事育児をがんばっていらっしゃるそうです。
この前事務所に遊びに来てくださったので「その後どう?」と聞きましたら、
「生活費は彼のお給料、私の給料は全部貯金に回しています。お互い高齢なので子どもの教育資金や蓄えをしないとですので」とたくましく笑っていらっしゃいました。すっかりお尻に敷いた関係性のようですがとても幸せそうでした。
事例4:理系男女のワリカンデートと結婚生活
理系男女のカップルの一例です。
このお二人は「今日のデートは僕、じゃ今度のデートは私が出すね」と自然にそういう形のワリカンデートになったそうです。
とても優秀な彼でしたが、ご入会面談で「奨学金も返し終わりやっと貯金が2000万になりましたので結婚できるな、と思いましたので入会します」とおっしゃっていたのが印象的な男性でした。理由をうかがいますと「2000万あれば、たとえ子どもができて、奥さんが働けない時期もなんとかなると思いましたので」と極めて現実的な優しさのある男性と感じました。
結婚しても費目ごとに
家賃と光熱費は彼
食費は彼女だそうです。
ご結婚後お二人で事務所に遊びにいらしてくださったときに、「彼のプロテイン代もなぜか私が出しているんですけど、ま、彼の方が圧倒的に出してくれているのですけどね(笑)」と彼女が朗らかに笑っていらっしゃって横で「すまんね(笑)」とまた笑っている彼がいて、自然体のいい二人だなと感じました。
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結論:結婚していいワリカン男と結婚してはいけないワリカン男
上記の事例を見てみますと、ワリカン男だからダメ、ワリカンでも良いと一概には言えない気がします。
ワリカンだから結婚してはいけないということでもなく
ワリカンでも結婚していいということでもないのではないようですね。
「この人と結婚して良いのかな」と考えるとき、
おごるとかワリカンにあまり執着せず、それはいったん横に置き、彼の人柄に注目してみるのはいかがでしょうか。
ワリカンを一旦横に置いておき、優しくて居心地がいい、小さな約束も必ず守る、人を悪く言わない、逆境に強い、尊敬できるなど、ワリカン以外のことで「納得」できたらそれは結婚していいワリカン男でしょう。
反対にワリカンを一旦横に置いておいても、それ以外のことで「納得」できないのでしたら結婚してはいけないワリカン男でしょう。
結婚していく女性たちは、捉え方を変える力があるように思います。
そして男性は結婚して「家族に責任感を持つ」と「家族のために働いて」「家族のためにお金を出します」それを幸せと思う男性かどうか、それを彼に感じるか信じられるかがカギです。
川崎市・武蔵小杉の結婚相談所クキマリアージュ