33歳T子さんのご相談「私は母と父と妹の4人家族で一緒に住んでいます。結婚相談所で婚活することを母に話したら、とても喜んで応援してくれているのですが最近何かと口を出してきます。私も色々相談していて、母の言葉はありがたいアドバイスなのですが、正直やりにくいなと感じることもあります。母との距離感がとても難しいです」

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とてもいいお嬢様ですね、親子関係も良く大切に育てられすくすく育ってこられたご様子がうかがえます。T子さんとお母さまは友だちのような関係だそうです。ショッピングや観劇も一緒に行き何でも話す仲の良い親子です。

だから仕事のこと、学校のこと、友だちのことなど今までも何でも話してきたように「婚活のこともよく話している」そうなのですが、婚活が数か月過ぎたころ、だんだんとやりにくさを感じられてきていらっしゃるようです。

こういう親子関係の女性には婚活前に一つだけお伝えさせていただいています。

母親の気持ち

私も娘のいる母親ですので、お母さまのお気持ちはとてもよく理解できます。

娘の婚活・結婚の話が出るとたいていの場合、お母さまは娘の結婚がただただ心配なだけです。お母さまのお気持ちはただ一つ「娘に幸せになってほしい」と願う気持ちです。

娘の気持ち

一人暮らししているならばまだしも、同居していると毎週末にお見合いやデートに出かける姿を見せることになり、なんとなく視線を感じて気まずくなりますね。何か報告しなくちゃいけないのかな、とか相談したほうがいいかな、とか。

なぜ相談するのか 

人は迷ったり悩んだり不安な時に相談します。それは頭を整理するためだったり、自分の奥底にある本音に気づきたかったり、背中を押してほしかったり理由は様々です。婚活は始めてみると分かりますが、迷いと決断の連続になりますので誰かに相談しないと迷路に迷い込んでしまう感覚になることが多いものです。

婚活を母親に相談しないほうが良い2つの理由 

なぜ母親に相談しないほうが良いか、二つの理由があります。一つ目は

1⃣判断軸がブレる

T子さんのお母さまのご年齢は、たぶん60歳前後でしょうか。ちょうどバブル真っ盛りに20代でご結婚されたご年齢でしょう。T子さんのお母さまがそうだったとは限りませんが、あの頃は三高(背が高い、年収が高い、学歴が高い)が理想の結婚相手でしたので、今とは世間の結婚の考え方も価値観も違っていました。結婚することで女性の幸せは完成すると思われていた時代ですので、多かれ少なかれ今の時代とはちょっと違います。娘が婚活を始めると、お母さまご自身の結婚観や価値観が出てしまうのは仕方のないことです。 

母親に結婚の相談をすると、知らずに親の価値観が自分の価値観に入り込んできて、自分の判断軸がぶれてきてしまうことがあるのです。

二つ目は・・

2⃣不安を察知する母

人は迷ったり不安な時に誰かに相談します。

なぜ婚活の相談をお母さまにしないほうが良いかというと、「不安が確定」してしまうことがあるからです。不安は伝染しますので、察しの良いお母さまこそ「それならばやめたら?」と言ってしまうのです。ご本人は不安なだけで、本当は背中を押してほしい、大丈夫だよと言ってほしいと思っていたとしても、「やめたら?」の一言で、ガラガラと気持ちが崩れてしまいます。

不安はただの妄想」のことも多いのですが、せっかくの良縁をお母さまが壊してしまうことは結婚相談所ではよくあることです。

事例:34歳の横浜在住・派遣社員の女性K子さんの破局

横浜在住・派遣社員のK子さん(34歳)は千葉県の地方公務員さんとのご縁がありました。とても優秀で優しく人柄の良い男性で、K子さんも彼を気に入っていました。

K子さんはご両親と同居でいらっしゃいましたので、仲良し親子のお母さまによく婚活のことをご相談されていたようです。当然彼のことも話している中、ただひとつ不安なことは「千葉に住まなければいけない、子どもができたら自分の実家のそばでないと子育てが不安」という一点でした。

K子さんは横浜に住んでほしいと彼にお願いしてみますが、朝早い出勤の地方公務員の彼は当然それは難しく、そのことを母親に相談すると「そんなに優しくない男性ならやめてしまえば」と言われたそうです。その一言でガラガラと崩れてしまったK子さんは、結婚を取りやめられました。

もう婚約指輪も買ってプロポーズ間近だったのに・・結婚前の女性はそれほどもろいものかと思います。

あれから4年経ちますが、K子さんは今でも派遣社員のまま独身でいらっしゃるそうです。

千葉の公務員さんは別の横浜在住の女性とご結婚されてまもなく女の子の赤ちゃんが生まれました。とてもお幸せそうな親子3人の写真の年賀状が届きまして私も嬉しさとともに少し複雑な気持ちを持ちました。ご縁ですから仕方のないことですが、千葉と横浜は横須賀線で一本でつながっていますし、実家が近くなくても働き方を工夫すれば子育てはどうだってできます。育児は二人で協力して家事は外部に委託して、工夫すれば何とかなったと思うのですが・・もしかしたら、遠くに(千葉ですが)住んでしまう娘との別れを想像して、不安で悲しくなってしまったのはお母さまなのではないかと思うくらいです。

はっきり申し上げて30歳を過ぎますと婚活は修羅の道になります。サクサク結婚できるのは20代まで。30歳からの婚活は、腹をくくって「チャンスの神様は前髪しかない!」とご縁のチャンスはグイっと手を伸ばしてつかんでいただきたいです。(30代の婚活は修羅の道ブログはまた書きます)

そして相談はつい親や友人など親しい間柄の人に相談しがちですが、人生を決める大事な決断の時ほど、信頼できる第三者に相談し自分の判断軸をブラさないのがいいのではないかと思います。

回答:婚活がうまくいく、母親との距離の取り方

まず婚活がスタートした時にこちらをお母さまにはっきりお伝えくださるといいと思います。

「何かあったら報告するからそれまでは何も言わないでほしい」

先ほどもお伝えしましたが、お母さまはただただ娘が心配で、ただただ娘に幸せになってほしいと願っているものです。それでも婚活の途中で「この人ってどう思う?」「今日はこの人とお見合いしてきたけどちょっと無口でどうなのかな」「LINEの返信が遅いんだよね・・」などど相談すると、とたんに心配要素だけを取り出してしまうことがあります。

相談ではなく報告」 するという意識でお話しされるのがいいのではないでしょうか。

結婚を決断するときはどんな女性もとても不安な気持ちになります。お相手がどんなに申し分ない人柄や経歴でも決断する時はそう思う、とまず思っていただいていいでしょう。人生の決断ですからそれはそうに決まっていますよね。そんな時、その不安な気持ちをお母さまにお伝えすると

  • 自分の価値観がブレる
  • 自分で決められない
  • どこかモヤっとして納得した結論が出せない

となってしまいがちです。

親孝行の娘であればあるほどご両親に納得してもらえる人という思いが強いかと思います。でもご両親に喜んでほしい、ご両親に納得してほしいという思いが強いければ強いほど婚活は難しくなります。

結婚は結婚スタート時点では完ぺきではなくても、二人が協力して二人の幸せの形を作っていくものだと思うのです。はじめは少々いびつでもいいのです。

結婚しようと思ったら「結婚相手は自分で決める!」と決めてくださいね。あなたが選んだ彼が、あなたのことをとても大切にしてくれて、あなたがとても幸せそうな笑顔を見せたらお母さまは嬉しいものです。

親孝行とは親が望む相手と結婚することではなく「娘が幸せになること」    

川崎市・武蔵小杉の結婚相談所クキマリアージュ

私は婚活者の方の信頼できる第三者でありたいと思っています。

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