30代後半での一念発起、最後の婚活
暮れも押しせまるある日、女性Fさんからご連絡をいただき、Ｆさんのお仕事帰り19時に武蔵小杉のサロンでお会いしました。
第一印象は、髪を一つにまとめメイクはほとんどされていないようでしたが、色白でおでこから鼻筋のあたりがツヤツヤしているとても肌の綺麗な37歳の女性でした。福利厚生がとても良い環境で会社員をされていて、ご実家暮らし。食事や洗濯は、専業主婦で世話好きなお母さまに全面的にお世話になっていらっしゃるようです。グリーンライン沿線にお住まいで、すでにご結婚されているご兄妹家族やご両親家族とも仲が良く、とても恵まれた環境でいらっしゃるように感じました。
控えめで言葉数は少なく、伏し目がちにお話しになる方でしたが、ポツポツ話される感じから人見知りなだけで家族思いの気持ちの優しい女性であることはわかりました。
Fさんは大手の結婚相談所（結婚情報サービス）に２年間在籍されていたそうで、婚活疲れで「もう結婚しないで生きていこう」と決め、1年前に退会されたとのことでした。でもやっぱり甥っ子や姪っ子がかわいい、兄家族や妹家族を見ると、私も自分の家族がほしいと心底感じ、一念発起してご連絡をくださいました。
うかがうと、大手相談所での婚活は２年間で20人ほどの方とお見合いし、デートは一番長く続いた方で3回。なぜ交際が続かないのか理由はフィードバックがなかったのでご存知なく、ただ何となく終わってしまった感じ、とおっしゃっていました。
うまくいかず自信を失った過去
お見合いが成立しない、お見合いが断られる、交際が続かない、という方はやはり何かしらの原因があるものですが、その原因を知り、改善していかないと同じことの繰り返しになってしまいます。
うかがうとやはり、Ｆさんご自身では理由は分からず、ただただ自信だけが失われていくだけの婚活だったそうです。幸いあたたかいご家族に恵まれていたので、婚活で受けた傷は癒えるものの、反対に「辛い婚活」に再度進もうという気持ちがなかなか起こらなくなってしまった、とのことでした。
当相談所のHPをずっと見ていただいていたようでしたが、なかなか一歩が踏み出せず半年間動けずにいた、とのことで、この度お仕事帰りについでに立ち寄る、買い物のついでに立ち寄るということでご自身の中でハードルを下げられてやっと連絡できたのでしょう。そういったお気持ちありますよね。
Ｆさんは男性との交際経験はなく、ファッションにもそれほど興味はなく、おしゃべりは得意ではなく、友人同士でもいつも聞く側の女性だそうです。人見知りがあるようで、はじめは私ともあまり目が合わずでした。理想のタイプの男性像もコレといったものはないようで、ご自身も自覚していらっしゃいましたが、「よく分からないので結局身長や顔（イケメン）で選んでいた」とおっしゃっていました。
お相手を選ぶ基準も明確でなく、交際が続かない原因も分からない婚活というのは、出口の見えないトンネルで、ただ闇雲に歩いているような婚活です。暗いトンネルの中で偶然ぶつかった運命の出会いを待っているような婚活ですよね。大手の結婚相談所で諦めず２年間いられたのは、コツコツとがんばるご性格だったからでしょう。決して飛びぬけて理想が高いということではなく、とても良いご性格なので、お見合いやデートのコツをマスターされたらうまくいくのではないか、と思いました。
理想の男性に出会うための準備
ご入会いただきましたら、早速まず3セットのお洋服をご用意いただきました。手持ちのスカートなどを写メで見せていただきながら、同行ショッピング。お顔がスッキリ見えるトップスとお似合いの綺麗な色のお洋服、お見合い服一着とデート服2着です。
婚活が開始すると、しばらく土日はお見合いやデートに使われるので、用意しておかないと慌てることになります。逆に言うと用意しておけばとても余裕のある婚活がスタートできます。
美容院に行き、メイクも練習、と言いたいところでしたがメイクはとても苦手のようでしたので、とりあえず眉サロンをご紹介しました。お肌がとてもきれいな女性でしたので、眉を整えただけでとても洗練された美人さんになりました。
もともと美人さんですのでプロフィール写真はとても綺麗に撮影できました。プロフィール文には不明瞭だった結婚観を明確にしてから、理想のお相手をイメージし、そのお相手にラブレターを書くように書きました（それももちろんお手伝いいたします）
プロフィールをアップすると、たくさんのお申込みをいただき、ご自身でも何人かお申込みをし、仲人（私）からのご紹介の男性を含め、全部で5人。
お見合い5人連続で断られる💦
さあ、いざ開始すると、5人立て続けにお見合いでお断りされてしまったのです。男性では時にはそういった方はいらっしゃいますが（もちろん軌道修正してうまく行くようになります）女性ではなかなかいません。
Fさんもさぞかしショックだろうと心配になりましたが、意外なことに「そんなものですよね」とアッサリ受け止められていました。Fさんがおっしゃるには、以前の婚活もそうだったから慣れている、ということでした。もちろん落ち込まれるよりはいいのですが、それでは前に進まないので、
先方相談所さんにお断りの理由をうかがうと、全員「会話が弾まなかった」というお断り理由でした。笑顔が少なく、話し方もぶっきらぼうで質問もないので僕に興味なさそうな印象だったと言われたそうです。もちろん普段はそんなことは全くなく、人見知りと緊張からのそういった印象を持たれてしまったのでしょう。Fさんにそれをお伝えすると、「自覚はありました。でもどうしていいか分からずにいたのです」と素直に受け止められました。
Fさんにはこのようなアドバイスをさせていただきました。
お見合いでの会話のコツをお伝えし、何度も私と練習を重ね、会員限定のパーティーに参加して初対面の男性と話すことに慣れるようにしました。ご本人も会社のデスクに鏡を置いて、こっそり笑顔の練習をされていたそうです。そんな努力の効果もあり、次からのお見合いは「負けなし」で先方さんから「交際希望」をいただけるようになりました。それが自信となり、笑顔も増えたのではないかと思います。
私との面談も、ご自身のことやお気持ちをどんどんお話されるようになり、時には冗談を言ったり、ケラケラ笑ったり。こうなってくるといい展開しかありませんよね(^^)
ついに現れた理想のお相手
その後お申込みいただいた同じ年齢のIT企業にお勤めの男性とお見合いしました。
その男性のお写真が少し地味だったので、今までのイケメン好きのFさんでしたら「お受けしない」タイプだったかもしれませんが、
- どなたでも会ってみなくては分からない
- 同級生だと思えば少し緊張も少ないかも
- Fさんの住まいの場所に近い（Fさんは変化が苦手）
- のんびりした自分と同じ感じで穏やかで優しそう
- クセが強くなさそう
- 休日は自分と同じで本を読んで過ごしている
など、
ご自身の結婚観を明確にしたからこそ分かることをプロフィールから感じとりお会いすると、写真より全然ステキな方でした！とすぐに弾んだ声でご報告がありました。お仕事も忙しく土日は趣味に使いがちだったFさんでした。以前までの婚活ではついつい先伸ばしがちだったデートですが、週に一度は短い時間でも必ず会うこと、時には仕事帰りに2時間だけの食事でも会うこと、それさえ難しければ電話デートをすることをしっかりコミットし、彼との心の距離がどんどん近づき「いい人だな」から「居心地いいな」となり「好きかも♡」に変わっていたようです。
結婚相談所の婚活を成功させる大事なポイントのひとつには、休日をデートに空けていること。多少無理をしても週に一回は会うこと（とくに初めの一カ月）をしっかりコミットしていただいています。Fさんのように人見知りの方は特に、デート日程を何日も先延ばししてしまうことでせっかくの次のデートもまた振り出しにもどったくらいの距離感からお会いすることになってしまいます。
ご入会から8カ月後、3か月間の交際を経てプロポーズをいただきました。30代後半の女性は、お相手男性に安心や居心地の良さにフォーカスすると「結婚」が近いと思います。
ご成婚のお祝い会では、ご入会時は人見知りで話しベタだったFさんが、お相手男性と目と目を見つめ合って笑顔で話をされている姿を目の前で見て、人は成長し出会いによって変われるのだな、と感じました。
独自で婚活していてなかなかうまくいかない方は、どこかに原因があるのかもしれません。その原因はもしかしたらご自身ではすでに気づいていて、人に言われると耳が痛いことかもしれません。でも、どうしたらいいかの改善策があり、それを試せる場があり、フィードバックや振り返りで、次はこうしようとできるところであればどんどん成長して結婚までの道筋が見えてくる、と思います。
婚活を経験してこんな効果も…
「最近会社の仕事もうまくいっています。実は今までつまらないな、と思いながらただ福利厚生もいいしお給料もいいし、それだけの理由で仕事をしていたのですが、婚活を始めて笑顔や会話を練習していたせいか、「最近楽しそうで、綺麗になったね」と既婚の先輩から言われるようになりました。褒められるのは嬉しいですし、やる気になりますね」とおっしゃっていました。
婚活の練習が思わぬ効果があったようです(^^)
川崎・武蔵小杉の結婚相談所クキマリアージュ
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